さて、今回は「勝率」について話題を変えていきます。話題の主旨は「どうすれば利益のでる勝率がでるのか」についてです。ただし、「はじめに」でもお伝えした通り、安易に勝てる方法はありません。そもそもそんな方法や売買ルールが安易に構築できるのでしたら皆さん負けていないわけで。。。。
気をとりなおして・・・
前回まで、過去のFX相場においてLongポジション(買い建て)とShortポジション(売り建て)の両方を毎ティック取った場合、双方のポジションでどのくらいの勝率があるのか?についてお話ししてきました。
おさらいの為、改めてこの基本勝率をご提示しておきます。
「FXはハイorローだから勝率は50%? ~その1:FXの基本勝率~」でもお話しした通り、そもそもこの勝率ではお話しになりません。つまり利益確定とロスカットを同値にしているので、損益分岐点である勝率は50%です。50%以上の勝率がないとどんなに頑張ってもマイナス決算です。これでは意味がない。
一方、この集計結果で気になるのは、ここで集計した勝率は「2005/4/13 00:00:00」から「2017/4/13 23:45:00」までの12年間であるという事です。相場って方向性がありますのよね?その時期の世界の経済的な要因(ファンダメンタルズ)によって相場は方向性をもちます。つまり、集計期間を絞れば、ファンダメンタルズにより基本勝率も変動してしかるべきです。
ということで、手始めに「2016/4/1 00:00:00」から「2017/4/1 00:00:00」までの1年間について、毎月の勝率をだしてみました。
なお、今回は前回までの「30~40ピップスの間で利確・ロスカットを設定するのが一番おいしい」という結果を受けて、利益確定とロスカットの設定値を30ピップスとして集計してみました。
それでは、どうぞ。
いかがですか?
やっぱりという感じで、かなり変動が激しいことが見て取れます。 少し光明を感じられるのは、12ヵ月中の9ヶ月でLongポジションもしくはShortポジションのいずれかの勝率が50%を超えることがある、という事実です。この「勝率50%を超えるポジション」をいかにキャッチするか、そこに勝機がありそうです。
じゃぁ、その「勝率50%を超えるポジション」をどうやったらみつかるのさ?
・・・・・それがすぐにわかれば苦労してない!!!
スンマセン・・・・・でも序盤にお話しした通り、安易に勝てる方法なんてないのです。あったらみんなこんなに損してないですし、数あるテクニカル指標も開発すらされなかったでしょうしね。
ってことで今回はここまで。
課題である「勝率50%を超えるポジション」をどうやったら見分けられるか?については、現在様々な検証を行っています。じつはすこし効果的な方法が見えだしています。結果が出次第お伝えいたしますのでご期待ください。
次回以降もお楽しみに!!
今後とも「FXテクニカル分析の不都合な真実」をよろしくお願いいたします!!