FXはハイorローだから勝率は50%? ~その2:美味しい利確・ロスカット待ちは?~


前回、FXにおける基本的な勝率とスプレッドの影響についてザックリとご紹介いたしました。

さて、今回は利益確定とロスカットのピップス設定によって基本勝率が変化していくことに注目して、利益確定とロスカットの設定を実際にどのくらいにするが「一番おいしい」のか、そのへんのお話しをしていきたいと思います。

まず、前回のおさらいで基本的な勝率の表を貼っておきます。

LongポジションとShortポジションの基本勝率
利確pips ロスカットpips Long勝率(%) Long負率(%) Long平均保持時間(時間) Short勝率(%) Short負率(%) Short平均保持時間(時間)
10 10 39.88 60.12 3.599 39.1 60.9 3.696
20 20 44.81 55.19 12.103 44.42 55.57 12.03
30 30 46.33 53.66 20.03 46.52 53.48 19.892
40 40 47.08 52.91 29.845 47.51 52.48 29.495
50 50 47.5 52.48 39.375 48.14 51.84 39.254
60 60 47.85 52.12 48.353 48.48 51.5 48.197
70 70 48.14 51.83 62.772 48.74 51.23 62.628

この表をだけをみても、利確とロスカットに設定するピップスによって勝率がどの程度変化しているのかお分かりになるかとは思いますが、もっとわかりやすくするためにグラフを作成してみます。

LongポジションとShortポジションの基本勝率遷移

いかがですか?

10ピップス~30ピップスまでの勝率上昇具合が非常に大きく、40ピップスあたりから緩やかになっています。

このグラフから言えることは、「勝率」という観点に限って言えば、利益確定とロスカットを40ピップス以上に設定しても得られる恩恵は少ない、ということがいえるかと思います。

次回にくわしくお話ししますが、勝率があがる(50%に近くなる)からといって利確・ロスカット設定ピップスを高くとればいいかというと、そういうわけでもないんです。設定ピップスを高くとればそれだけリスクがダイレクトに結果に反映されてしまいます。したがってある程度の勝率を確保しつつ、できるだけ設定ピップスをは低く設定する、のが良策です。

個人的な見解をお話しすると、30~40ピップスの間で利確・ロスカット設定ピップスを設定されるのが「一番おいしい」と思っています。

次回からは、30~40ピップスの間で利確・ロスカットを設定するのが「一番おいしい」について、検証していきたいと思います。

次回もお楽しみに!!
今後とも「FXテクニカル分析の不都合な真実」をよろしくお願いいたします!!

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